選手を守るリスクマネジメント


リスク管理が選手を守る

バスケットボールチームを指導して間もないコーチの方はチームを強くすることや、バスケの楽しさを教える事に情熱を傾けていると思います。

しかし、一番大切ことは選手にケガをさせない、また仮にケガが起きてしまった場合の適切な対処になります。これを怠るとコーチの賠償問題にもなりかねません。リスクマネジメントをしっかり行い、練習に打ち込むためには、しっかりと環境設定を行う事です。

具体的な環境設定とは

1、モノの置き場所に気を配る
2、練習のドリルでは順番やルールなどの明確化を行う
3、ケガ等が発生してしまった場合の対応チャートを把握(作成)しておく

まず、1と2はケガを未然に防ぐ注意点。3は仮にケガが起きてしまった場合の対処となります。
当たり前かもしれませんが、意外にできていないチームが多いと感じます。
なぜ、当たり前のことを記事にしたかというと、私自身失敗をしたことがありますし、クリニック活動等でこれ危ない習慣だなーと感じることがあるからです。
選手にとってはケガで練習ができない事は、成長する機会を奪うことにもなりかねません。

選手がケガをしてしまったのか、ケガをさせてしまったのかでは大きな違いですし、その後の対処次第ではコーチの賠償問題にも発展しますので、ケガをさせない事は大前提です。コーチはリスクに備えながらコーチングをする必要がありますし、もう一度、自身のチームの環境設定を振り返ってみましょう。

では以下に解説していきます。
選手の安全を確保するためぜひ一度お読みください。

1、モノの置き場所に気を配る
具体的には、ボールやボールかご、タオルなどの置き場所です。
個人練習やグループ練習ではボールを何個も使いますが、チーム練習ではだいたい1個だけですよね。その時にボールを体育館脇に置きっぱなしにしている場合ってありませんか。また、ゴール下にボールかごを置いていある場合や、汗を拭いたタオルをコートサイドに投げ捨てたままプレイをするなどです。
これって、ルーズボールを追うときや、勢い余ってコート外にでる際に足を引っかける可能性が高いんですね。体育館の広さや、状況にもよるとは思いますが、基本的にはコートサイド近くには何も置かないようにしましょう。
コーチは選手のプレイばかりに目が行きがちですが、常に周りの状態を確認する事が必要です。

2、練習のドリルでは順番やルールなどの明確化を行う
これは、ドリルを行う際の、人数配置や出る受難などを考慮し、やるべき事、やってはいけない事を明確に示す事です。例えば、私が一番注意しているのは、シュート練習の際のリバウンドですね。
この時にリバウンドについて指導していますか。リバウンドを疎かにして、ボールが床から跳ねている状態で次の選手がシュートを打っているケースを見かけます。これは本当に危ない事なので、絶対にリバウンドはノーバウンドでキャッチするよう指導してください。
私自身も注意を疎かにしていて、試合前のアップで主力選手が捻挫。試合に出れないという苦い経験をしています。

その他、2ボール以上で行うシュートドリルやドリブルシュートドリルなんかでもリバウンドを配置することは重要だと感じます。

また、高校生以上のカテゴリーになると「コンタクト」を意識した練習も増えてきますね。
その時も、姿勢や体のどの部位を当てるかなど、しっかりとしたルールを明確にして行わせないとケガの原因になります。

3、ケガ等が発生してしまった場合の対応チャートを把握(作成)しておく
いくら気を付けいてもケガは必ず起きてしまいます。その際の対処を怠ったり、対処を間違えると選手生命の危機や、場合によっては命を失うといった悲劇が起こりうるのです。

特に危険度の高い、脳震盪や熱中症には注意が必要ですし、その他出血や骨折などの重症度が高いケガにも落ち着いた対処が求められます。
まずはコーチ自身が落ち着いて対応できるように、知識のインプットは大切ですし、対応チャートを作成し、それに沿った行動ができるように日頃から準備をしてきましょう。

私自身も脳震盪や熱中症などで救急車を要請した事や、現場にて止血をした事、骨折の対処など数々の経験をしています。トレーナーがいるチームはトレーナーに任せればよいと思いますが、トレーナーがいないチームでは、コーチが対応しなくてはいけません。
危険度の高いケースでは、とにかく過保護になりすぎるくらいで良いと思います。選手を守れるコーチになりましょう。

対応チャートとは?
症状に合わせて、行う具体的な行動です。
特に、病院の把握、救急車の要請、AEDの確保は必須条件となります。
練習会場が異なる場合には、会場ごとの導線を把握して会場ごとに作成しておく必要があると思います。

以上、コーチにとって確認すべき環境設定でした。当たり前のことですが、当たり前にできているチームは継続し、できていないチームは改善を行いましょう。






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